中学受験をする予定ですけど、志望校で悩んでて・・
進学校か、大学付属校か。
進学校たいへんそうだし・・大学受験のない大学付属校のほうが、いいような気がするけど、
1回の受験でそこそこの大学がついているって、安心だし!
これって正解ですよね?
こんにちは、みほです。私には高校受験から大学付属校に進学し、そのまま内部進学で大学生になった子がいます。
最近は大学入試改革の共通テストへの移行の不安感から、はやくから大学付属校に通わせてしまいたい親御さんが増えています。中学受験では特に、以前にも増して人気な大学付属校。
ただ簡単に『大学受験がないから付属校』を選択するのは、すこし慎重になったほうがいいと、実際に大学付属校に子どもが通った経験から感じました。
それは、大学付属校にたくさんいた頭のいい同級生。
こんなに賢いなら、もっと上のレベルの大学に行けるんじゃないかな・・と思ったことがキッカケでした。
大学付属校ってちょっと待って⁈
こんなに早く将来の大学を決めてしまっていいの?
という疑問が出てきました。
これから中学、高校受験で大学付属校を志望校にしようかと考え中の親御さんに、メリットはもちろんあって魅力的な大学付属校ですが、
大学が決まっていることで、中学受験してから6年、高校受験して3年後の子どもの進路にリスクがあるかもしれません。
もちろん魅力的なメリットも経験者としてお話しします。
実際に私の身近にいたお子さんの実例から、
いろいろな進路のケースも知った上で、納得して大学付属校をえらぶことをおすすめします。
注意この記事の大学付属校は、国立大学付属校は除いてお話しします。<(_ _)>
大学付属校のメリット。
まず大学付属校のメリットはこちらです。(^^ゞ
1、併設大学が希望大学とあきらかな場合、学校の中間・期末テストだけで推薦入学できるので、大学受験するより圧倒的にラク‼親子ともに安心感でストレス少ない。
2、大学受験のための塾代、受験料、おさえの大学への入学金の支払いなど、大学受験はお金が思った以上にかかるため、高校受験で付属校なら金銭面で差はなかった。コスパが良い!
3、大学では大学付属校からの知り合いが多いので『ぼっち』にならない!
4、大学受験に時間をとられないので学校生活はゆったり気楽。子どもの満足度は高い!
5、裕福な家庭のお子さんもいるので、豊富な人脈を得られる。
うちの子はもっと上のランクの大学に行きたいタイプでなかったので、これらのメリットをたっぷり受けました。
大学受験がないと、圧倒的に親はラクなんです!
関連記事・親が選んだ私立高校と公立高校のメリットとデメリット
大学が決まっているのに、進路の問題点とは?
高校受験で、М大の付属校に進学したС君。
中学、高校受験をするとき、大学付属校は人気だから偏差値が高めになります。子どものまわりでも、М大の付属校やN大の付属校に合格すると、『わあスゴイ!大学ついているし、よかったねー』みたいなイメージがありました。
受験時は偏差値的に高めだし、大学受験しなくても名前の知れた大学がついてるし、親も勧めるし・・
小6や中3の子どもでは『大学受験ないし、いいんじゃない!』と思って、進学しますね。
でも高校生になると自分でいろいろ考えたり、調べるチカラが出てきて、
その上のレベルの大学がたくさんあることに気づいたり、興味のある進路が出てきたりするんです。
ちがう大学に行きたくなっても、
ほとんどの生徒が付属の大学に行く付属校は大学受験対策の授業はありませんので、大学受験をひとりで進めなければなりません。けっこうコレはタイヘンです。
でもС君はМ大の付属校にいながら違う大学に行きたくなって、浪人もして国立大学に進学しました。(理系)
高校受験でМ大にそのまま行ける大学付属校に進学したのは、受験なしでМ大がついてていい!と思ったのでしょうが、
何年後かに進路が確立して、他大学受験になったケースでした。(^^ゞ
小学校の同級生で、うちの子より賢かったK君。
高校受験でうちの子と同じ大学付属校を受験しましたが、K君は不合格。
都立の勉強はしていなかったため、N大の付属校に進学。でもその学校は内部進学はあるけど、他大学受験する生徒の多い大学付属校でした。
高校受験で第一希望がダメだったので大学受験をリベンジできるようにと、進学校でもあり安心のために大学がついている大学付属校に進学したK君でした。
もちろん大学受験するんだな・・と、
賢いK君だから・・と思っていたら、
他大学受験することなくそのままN大に進学したのです。
進学校と言われていても大学付属校へ行ったので、大学がついている安心で勉強する気がなくなってしまったのでしょうか。。
全員が大学受験をする本当の進学校ならば、緊張感で勉強しなければ・・となったのでしょうけど。
もし大学受験をリベンジする気持ちがあって、大学付属校ではなく進学校をえらんでいたら、もっと偏差値の上のランクの大学に行ってたかも、もったいない感のあるK君のケースでした。( ;∀;)
うちの子が通った大学付属校の先輩。
うちの子が通った大学付属校の併設の大学は難関私立大学と言われ、ほとんどの生徒が内部進学します。
たまに他大学受験をする生徒がチラホラいますが、もちろん大学受験対策の授業はまったくありません。そんな付属校で、中学受験で入学した先輩が東大に現役合格したのです!
中学受験のときの大学付属校の偏差値は高めと、さきほどからお話していますが、
中学受験で合格できる頭脳があれば、難関私立大学より上の国立大学に合格できる可能性があるんです。
しかも東大も可能だったんですね・・理系でした。スゴイ。
その可能性があるのに小6で大学をきめてしまうのは、もったいないな、、と思った出来事でした。(^^ゞ
C君やこの先輩がした他大学受験について、もう少し詳しく解説しますね。
大学付属校から他大学受験する理由。
大学付属校の併設大学は私立大学になりますので、
・国公立大学に行きたくなった場合。
・併設の大学にない学部に行きたくなった場合に、『他大学受験』をします。
よくあるのは、その私立大学よりランクの上の国公立大学や、医学部や薬学部といった学部をめざす場合。
また、理系にすすみたくなって国立大学に行きたくなる場合もあります。
うちのもうひとりの子が、旧帝大の理系学部に進学しているので知ったのですが『理系は国立大学』と言われているんです。
・研究や設備の規模
・機材や道具の量
・予算
これらが国立大学と私立大学では相当に違うので、研究する環境や内容が国立大学のほうが優れているのは、理系に関心のある方には周知なことなんです。私は理系の子どもに教えてもらいましたけど。。(^^;
ですから将来は理系にすすみたい・・となったら、併設の私立大学ではなく国立大学に行きたくなるかもしれません。
そういった意味でも、小6あるいは中3では、どういう学部に進むかは未確定なので、大学付属校で大学を決めてしまうリスクを感じざるを得ないんです。・・(‘◇’)ゞ
そーなったら、その時考えればいいから、
やっぱり大学がついている安心は欲しいかな・・。
将来的にもしかしたら他大学受験の可能性もアリってことは、覚えておきます。
大学付属校のデメリット。
一般的にメリットばかりと思われますが、デメリットもいくつかあるので参考にしてくださいね。(・ω・)ノ
1、大学付属校入学後は勉強しなくなる。学力がひどく落ちると進級できない、付属校にいられなくなることがある。
2、付属校の成績次第で学部が決まるので、行きたい学部に行けないことがある。
3、成績をつける教師に、嫌われないよう気をつかう。(内申書のように)
4、大学受験で必死にがんばる、といった貴重な経験ができない。
5、他大学受験をしたくなった時に、付属校の授業は役に立たない。
6、併設する大学進学後、一般受験組との学力の差がひどい。就活のとき文系ならば差はないが、理系で付属あがりだと学力面で不安はある。
大学付属校から大学の理系学部に内部進学だと、理系として就活するときに不利な要素があるかもしれません。
(大学院を国立にする方法はありますけど。)
企業にもよりますが、大学受験をしたのか内部推薦なのかも見られるという話もききます。
まとめ。
私の子どもが大学付属校に通ったことから、実際に保護者として感じたメリット・デメリットをまとめました。
また、大学付属校は大学受験がなくて本当に親も子もラクでいいのですが、早くに大学を決めてしまうリスク、将来的にもしかしたら他大学受験の可能性が出てくることも、私のまわりにいた子の具体的な例で紹介しました、<(_ _)>
文系の学部にすすむなら大学付属校はラクでいいですが、
理系に進みたくなった場合、
理系はどんな研究をしたのかが重要で、それは研究機関の規模の影響をうけます。研究の規模、そして就職のときにも国立大学が有利なんです。
理系学部への進路には『国立大学がいい』らしいので、お子さんが理系っぽい子でしたら国立大学を考えて、大学付属校ではなく【進学校】という選択がいいのかもしれません。(^^ゞ
※大学受験で医学部・難関大学を目指すときの家庭教師を探すなら、このような紹介サイトもあります。
(医学部生限定の家庭教師を探してるなら「Preceptor」)最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
このような記事もあります。
参考記事・大学付属校に子が通ってみたら保護者が予想以上の世界におどろいた話
コメント